妄想企画「お茶にごす。全30巻」Part.30 (2年末プレバトル)



今日はこのブログでのこっそり企画、「妄想お茶にごす。全30巻」に、だいちさんからお寄せいただきましたショートストーリーの紹介です。
今回は、2年生の終わりに、ラストバトルの伏線イベントとしてのお話で、
山田メイン&アクションシーンあり!
だいちさん、今週もありがとうございました!

以下、だいちさんからのご投稿です^^
↓「続きを読む」をクリック




<背景>
高校2年もあと僅か…この春休みが終われば雅矢たちも
最上級生になる。
そんなある日の深夜近くのことである。
山田は、雅矢と待ち合わせ場所へ急ぐため、近道として
軽高の通学路を通っていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


山田は、背後にただならぬ気配を感じて立ち止まった。
悪魔(デビル)まークンの異名を持つ雅矢はもとより、
最近では相棒の山田も、絶対に係わり合いを避けるべき
人物として軽高のワルたちに敬遠されている。
だから、深夜に軽高近辺を一人歩きしても全く問題は
ないはずだった。
…しかし、この背筋がゾクゾクする感覚は…。

彼はゆっくりと…だが油断せずに後ろを振り返った。

暗い路地から、音もなく一人の高校生が現れた。
歳も背格好も山田と同じくらいだろうか…
黒い服で身を包み、深夜にも関わらず濃いサングラスを
掛けている。
山田から見てもかなりの美男子だった。…しかし…

…コイツ…何だかイヤな感じがするぜ…。

もちろんそれは、山田が美男子に生理的に反感を感じる
男だったからかもしれない。
しかし、本当にそれだけの理由だったのだろうか??

「…キミは軽高のキング…古田サンかな??…」

やけに馴れ馴れしい口調の問いに山田は無言で首を振る。

「何だ、違うのか。それは少し残念だな…。
見かけに依らず、結構デキそうに見えたから、あるいは
そうかなって思って聞いたんだけどな。」

「見かけに依らず??」

「そう。チャラい外見だが、キミ、何か武道やってるだろ?」

見ず知らずの相手にチャラい外見と言われたのにも関わらず、
「電子レンジ」の異名を持つ山田が極めて冷静に対応した。
それは彼の闘いのキャリアが、目の前の相手が見かけ以上に
ヤバい奴であると心の警鐘をならしていたからだ。
その男が纏うオーラは軽高のワルたちとは格が違う。

「…じゃあ、キミ、軽高の生徒かな??」

山田はゆっくりと首を振る。コイツの前で油断は出来ない。

「またまた残念。闘う理由がないみたいだ。」

しかし、暗い路地に眼を凝らした山田は、軽高のワルが数名、
ボロボロの姿で地面に転がっていることに気が付いた。

「…!?… オマエ、まさか!?」

山田の問いに彼はニヤリと微笑んだ。
そして突然、殺気を漲らせる。

「やっと理由が出来たか。K察を呼ばれると少し困るからな。」

次の瞬間、山田が先手を取った。
左足を軸にクルリと回転すると、右足で回し蹴りを放つ。
しかし、彼の鋭い蹴りは虚しく空を切った。
続いて放った左足の回し蹴りも同様だった。

「ふーん、空手か…キミ、有段者だな。」

山田の鋭い蹴りをかわすと、敵は感心したように呟いた。

「じゃあ、今度はこちらから行くか。」

その言葉と同時に敵が行動を起こした。
信じられないほど軽快なフットワークで前後左右に動く。
よほど動体視力に優れた人間でなければ、目に残像が残り、
姿が2・3人にも見えるほどのスピードだった。
次の瞬間、敵の姿が山田の視野から消えた。

ヤバい!!

山田は本能的に地を蹴って横に飛んだ。
間一髪、敵の足刀が彼の顔を掠っていった。
山田の頬が切れて、一筋の血が流れる。

「へぇ、オレのスピードに反応できるとは驚いたな。
泥門高でも、かわせるのは魔将クンだけなんだぜ。」

泥門高? 魔将クン??…どこかで聞いたような??…

「魔将クンに言われて、転校前に軽高を下見に来たんだが、
 本当につまらないヤツばかりで、退屈していたんだ。
 これは楽しめそうだ。キミには感謝するぜ。」

「感謝してるんなら、名前くらい言え!
 オマエを病院送りした時に、病室に名前が貼れなくて
医者が困るだろ!!」

その言葉に相手はクックッと含み笑いをした。

「それはお互いさまだろ?? まあいいか。
オレは土羅九(つちらく)…土羅九 良(りょう)さ。」

「オレは…開高2年の山田航だ。」

「開高?? やはりターゲット外なんだな。
 だが、オレに火が付いた以上、もう逃がさないぜ。」

そして睨み合う山田と土羅九…
2人とも円を描くように左にジリジリと動いていく。

しかし、その時だった。
大きな声で山田の名前が呼ばれたのは。

「ヤーマダ!! こんな所で、何やってるんだ!?」

なかなか待ち合わせ場所に現れない山田に、待ちくたびれた
雅矢が探しに来たのだ。
声がした方に眼を移した土羅九が、突然、驚愕の声を上げる。

「…魔将クン!?…何でここに??…」

意外にも雅矢をよく知っているかのように敵が話しかけていた。
一方、全く見も知らぬ相手に親しげに話しかけられて、さかんに
首を傾げる雅矢。

「…まさか…人違いなのか??…そういえば髪型が違うが…」

雅矢のそっけない振る舞いに、ようやく人違いに気付く土羅九。
予期せぬ出会いに戦意が一気に下がり、彼は一歩後ろに引いた。
雅矢と山田の顔を交互に見つめると、ふうと溜息をついた。

「この勝負は預けることにするぜ、山田!!
 続きは来年度になったら必ずな。」

その言葉を山田に残すと、土羅九は闇に包まれた裏路地へと
走り去っていった。
雅矢がいぶかしげに山田に尋ねる。

「何なんだ、アイツ??」

「さあ?? 泥門高とか言ってたケド、よくは知らないな。」

そう…雅矢も山田もまだ知らない。
雅矢の顔を持つ男…泥門高に君臨する魔将クンこと亜久間将を。
…そして、ドラキこと土羅九良が、魔将クンの右腕と呼ばれる
3怪人の一人であることを。

雅矢と亜久間将…宿命の出会いの日は徐々に近付いていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


時々はアクションシーンも欲しいので、ラストバトルの
伏線イベントとして描いてみました。
ちなみに泥門高校の設定ですが、kazuykさんのご想像通り
偏差値は低く、代ゼミ偏差値なら平均30前後です。
ただし、トップの魔将クンは偏差値75で東大受験レベル、
ナンバー2の土羅九良が偏差値67、大上漢は高校の平均
レベルで偏差値30、不乱健に到っては偏差値が出ないほど
頭が悪い(どうやって高校に入ったの??)設定です。




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コメント

ご感想

こんばんはー。
ナンバー2対決ってやつですよね。漫画的にも盛り上がるとこなんでしょう。こういう戦いって、あまり現実的にありえないから(笑)、漫画的に書いた方が面白いんでしょうね。山田が格好良かったですよ。

No title

kazuykさんいつもありがとうございます^^
カッコイイ山田も定期的に見たいものです(笑)!
それにしても魔将クンといい、今回の土羅九クンといい、意外な丁寧語がかえって凄みを増してるというか、下っ端じゃない感がいいですよね。

Thanks

感想、いつもありがとうございます。
そうですね、今回はバトルマンガの定石ということで。

えと言葉遣いは、魔将クンと土羅九は丁寧ですが、大上は
不良言葉、不乱にいたってはほとんど話さず…です。
私的には、樫沢と大上のバトル(決着編)は描きたいな~。

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