妄想企画「お茶にごす。全30巻」Part.31 ~SS:部長の誕生日の茶会シーン~

ゲッサンのニュースで落ち着かない今日この頃ですが・・・!
本日2回目の更新です~

今日の妄想企画は、一回お休みして、だいちさんと私の合作(?)ショートストーリーになります~
妄想第21巻の部長の誕生日のお話で、お茶会に招かれるまークン、部長、山田、夏帆。
今度こそあの「ザ・間接濃茶バトル」が(笑)?!


以下、読みたい方だけ・・・
↓「続きを読む」をクリック!



~背景~
『部長の誕生日は部長、まークン、さらにヤーマダと夏帆ちゃんも織部さんの茶室に招待されます。
織部さんは「濃茶」でもてなしますが、茶を飲む順番が問題に。
まークンと部長は間接キスができるのか!?』

だいちさんが一部セリフ、あらすじをくださってそれを管理人(renaemon)がまとめてみました。
いろいろと文章書きが得意なだいちさんが指導してくださいました^^
それと、茶道を習ってらっしゃる志乃さんにも助言いただいて直しました!
(だいちさん、志乃さん、ありがとうございますm(_ _)m!)


----------
~部長の誕生日の茶会シーン~


部長の誕生日は今年は織部との茶会という話になっていた。
その日は部長、雅矢、山田、夏帆も招待されていた。

「こちらにどうぞ。家元がお待ちしております。」

4人は大切な来客として、正門から茶室まで案内された。
織部の屋敷は庭も広く、和風の風情のよい佇まいである。
茶室までの通り道は、苔に囲まれた飛び石のあるしっとりとした露地。
打ち水がされており、細やかに手入れが行き届いている。

4人で待合の腰掛に座り呼ばれるのを待つ。

「さすが織部さんの家だなぁ。京都の日本庭園と変わらないね。」

「これが外界とは別の空間というやつなんだよ、ヤーマダ」

「そんなに硬くならなくていいのよ、夏帆ちゃん。」

カチコチになっている夏帆に姉崎元部長はやさしく声をかける。

「そっ…そうですよね、部長!」

夏帆は副部長の責任から、雅矢と山田に粗相をさせないようにしなくては!と責任感を奮い立たせた。
しかし久しぶりの部長との茶事なので、うれしいのが本音である。

迎え出た織部の合図に従い、にじり口から4人は行儀よく部屋に入った。

今日は正式な回し飲みをする”濃茶”で招待されていた。

「部長は今日の主役だから主客だね」

山田が仕切り始めた。

山田は夏帆のぴったり後ろについて、

「俺は最後!」

と、にんまりえらそうに腰に手を当てている。
夏帆があわてて自己主張する。

「私が部長の隣!」

しかし、狭い茶室で、しかも織部も見ている前でもめては見苦しいので、
山田と位置を変えただけで納得せざるを得なかった。
結局のところ、席順は雅矢、山田、夏帆の順になった。

「あたしだって部長の傍がいいのに・・・」

小声で夏帆が山田に文句を言っている。
しかし傍から見れば、夏帆と山田はお似合の2人だった。
雅矢は初めて見る茶室に感心しつつも、それ以上に部長の美しい横顔に
心を奪われていた
彼女に視線が釘付けになる雅矢の様子を見て、微笑む織部。


『ツピツピツピツピ・・・』
庭の小鳥の声に、
「シジュウカラ。」と、鳥の名前を当ててみる雅矢。

部長と目を合わせにっこりする雅矢。織部もその意外な雅矢の一面に部長の影響を見る。
夏帆はその3人の様子を横目で見てあわててすこし顔を赤らめ目を伏せた。
部長の笑顔がきれいなのと何かちょっと妬けるのとで気分は複雑である。

「『一座建立』の言葉は教わりましたか。その場に居合わせた人々が互いに心を通い合わせ、
豊かな境地を生み出すこと、という意味です」

一同はお互いに顔を見合わせてうなずいた。

織部は柄杓を構え、ふくさを使い釜の蓋を取る。
茶碗に湯が入れられ、柄杓は釜の口に伏せて置かれた。
静かな時間が流れる。

しかし、せっかくのその雰囲気は、雅矢のいつものトンチンカンな頭の中身で変わってきた。
(濃茶・・・濃茶)で雅矢は集中しようと頭の中で言葉を繰り返すうち、
「間接キス」を思い出してしまった。
(濃茶・・・間接キス・・・間接キス・・・間接キス・・・)
モヤモヤしはじめる雅矢(笑)。

見ると、横で正客の部長が受けた茶碗をゆっくり回し、濃茶をいただいていた。
(おっと、ここで次客に『お先に』の次礼だったな。)

「お・・・お先に」

棒読みのような言葉が雅矢らしい。

「お服かげんはいかがでしょうか…」

織部が穏やかな声で部長に尋ねる。

「…結構でございます。」

彼女がゆったりと答える。
・・・穏やかで…静かな時間がゆっくりと流れていく。

部長が半分こちらを向き、雅矢に茶碗を渡した。
雅矢のドキドキする心臓の音が回りに聞こえそうで汗が出る。

硬くなりながらも茶碗を回しおしいただく雅矢。
(…まてよ、これをヤーマダに渡すと、ヤーマダも部長と
間接キスになるんじゃ…)

雅矢はグッと一気に濃茶を飲み干した。唖然とする一同。

「何で全部飲んじまうんだよ、まークン!?」

「い…いや、織部さんの濃茶があまりに美味くて、つい…」

「船橋ッ!」

夏帆も声を押し殺しながらも睨む。

「もう一度練りましょうか」とにこやかに織部。

茶碗や茶銘の話をするはずだがなかなかそこまでたどり着かない。
なんと、それを3回ほど繰り返した。
山田と夏帆は雅矢の行動にハラハラしていた。

織部はクスクス笑いながら、

「仕方ないですね・・・異例になりますが反対から回しましょうか」

一同は再びうなずいた。

織部が茶を練り、夏帆の前に茶碗が置かれた。
ドキドキしながらも茶碗を受け、回して2口いただく。

そして、山田に手渡された。
山田はさっきの流れから気持ちが焦ってきてしまっていた。
(まークンめ・・・今度は逆だぞ!俺が全部飲まなくては!!)
変な事に張り合う二人は相変わらずであった。

今度は山田が一気に飲み干す。

「ヤーマダ!!」「今度はアンタ!?」

ついに夏帆がブチ切れた。

「船橋と同じコトするなんて、バカじゃないの!?」

「落ち着け、夏帆。ここは茶室…争いとは無縁の異次元空間だぞ。」

「…!!… そうだった、ゴメンナサイ。」

顔を赤らめ我に返る夏帆。
ふと見ると、何がおかしかったのか織部と部長は口元を押さえて、
笑いを一生懸命堪えようとしている。
しかし、ついに堪えきれなくなって、明るい声で笑い出した。
一頻り笑った後、真面目な顔に戻った織部が、真の礼をして
非礼と自分の不手際を詫びた。

「皆さんには本当にすまないことをしましたね。
それぞれの気持ちを考えれば、濃茶はいけませんでした。」

雅矢と山田の心の内が彼には全て判っているようだった。

「私からのお詫びとして、それぞれに薄茶を差し上げたいですが、
皆さん、飲んでいただけますか??」

ほっとした顔を見せる一同。

「お前のせいだろ。」「うるせーな。」

雅矢と山田は小声でひじでつつき合いながらも、楽しそうだ。
夏帆も何か言いたくなったが「ここは茶室よ」と思ってガマンした。

そんな型にはまらない茶会で楽しい一日を過した一同。

帰り道、手を振り去っていく山田と夏帆。同じ方向に帰るようだ。
残った雅矢も部長を送るため、部長の家の方向へ向かって歩き出す。

どちらともなく空を見上げる。
部長と過ごすようになって雅矢は「ただの元・不良」ではなくなった。
「空を見上げ季節を感じる元・不良」になったのだ。

木々の立ち並ぶ川べりの堤防の上まで差し掛かる。
見晴らしがよく、気持ちよく風が吹く。近くに人影がないのを見て少し足を止める部長。
くすっと笑いながら言う。
「今日は…雅矢クンと間接キスしちゃったね。」

春の風がざっと吹く。
遠くから見える立ち止まる二人の姿。

可憐にゆれる小さな花が春の訪れを知らせていた。

----

このショートストーリーは・・・

妄想30巻のあらすじ

だいちさんのアイデア&提案

私の文章入れ+だいちさん助言

・・・のような合作になっております~

だいちさん、素敵なアイデア&提案&ご指導、ありがとうございました^^!

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